【65歳未満】末期がんで利用する介護保険サービス

末期がんの方は65歳未満でも介護保険サービスを利用できるんです

このような方へ
65歳未満だけど
  • 自分の夫や妻、あるいは両親などが末期がんで、本人が自宅で過ごすことを望んでいる
  • 最後は自宅で看取りたい、あるいはギリギリまで自宅で過ごしたいと本人が望んでいる

など、末期がんでも病院でなく自宅で過ごしたい。
そのために介護保険サービスがどのように使えるのか。
私の経験も踏まえてご紹介していきますね。

まず、介護保険サービスを使うには、具体的に以下の条件あります。

  • がんによりおおむね余命半年以内と診断された方
  • がんの影響で日常生活に支障が出ている方、もしくは支障が見込まれる方
  • そして40歳以上であること

介護保険は65歳から使える公的な保険ですが、特定疾病と診断された方は40歳から利用できます。介護保険の特定疾病は16種類あって、その中に末期がんも含まれてます。

では具体的にどのように介護保険サービスを利用していくのでしょうか。

病院の地域連携の窓口に相談するのが一番オススメです!

介護保険サービスを使うには、ケアマネジャーに様々なサービスを組んでもらう必要があります。
(自分で組むこともできますよ。でも専門知識もなく、サービスに対してツテもないのであれば非効率すぎます)

そのため、ケアマネジャーに相談に行くことが必要になります。
近くにケアマネジャーの事務所を知っていれば相談に行ってもいいです。

ですが、ケアマネジャーによってもサービスの得て不得手があったりします。
突然、末期がんの家族を介護保険サービスで見てほしいと相談にこられても、戸惑うケアマネジャーもいると思います。

病院の地域連携という窓口に相談してみるのが一番早い

そこで、かかりつけの病院の地域連携という窓口に相談してみるのが一番早いです。
そのほうが、そういった状態の方の対応に経験あるケアマネジャーを紹介してくれる率も高いです。

おそらくがんの治療を受けている場合は、それなりの大きな病院に通われているのではと思います。
複数の診察科と入院設備を持っている病院では地域連携の窓口が必ずあります。

窓口には、在宅での生活ができるよう退院までにサービスを整えてくれる、専任のスタッフが常駐しています。
ケアマネジャーの事務所や往診してくれる医者、訪問看護などを紹介してくれたり、話をつけてくれる窓口です。

地域包括支援センターに相談する

病院に地域連携の窓口がない場合、あるいは対応などに納得できない場合もあると思います。
そんな時は、地域包括支援センターに相談することになります。

地域包括支援センターとは、わかりやすく言えばケアマネジャーの紹介所みたいなところです。
各市町村が運営し、地域に一つずつ置かれています。だいたい中学校区に一つのイメージ。
どこにあるかは、お住まいの自治体に確認するか、こうしてネットで調べるとすぐ出てくると思います。

各市町村によって通称で呼ばれることが多く、例えば「高齢者総合相談センター」とか、「長寿サポートセンター」など。
私の勤め先がある神戸市では「あんしんすこやかセンター」と言います。
私たちは略して「あんすこ、あんすこ」って言ったりしています(笑)

あとは、紹介されたケアマネジャーとよく相談しましょう。
必要なサービスについて段取りをつけてくれます。

末期がんの人が受ける具体的なサービスとは

ここからは、私が実際に関わった末期がん利用者の状況を参考に、それぞれのサービスがどんなことをするのかお話ししますね。

具体的なサービスの種類
  • 訪問診療
  • 訪問看護
  • 訪問薬局
  • 訪問介護(訪問ヘルパーさん)
  • 訪問入浴
  • 福祉用具のレンタルサービス
  • 通所介護(デイサービス)

重要なのは、サービスを利用される方の健康状態です。
ご本人や支えるご家族が、安心して穏やかに過ごすために、医療的なサポートが欠かせなくなります。


そのために、具体的なサービスのうち、訪問診療と訪問看護が主体となって各サービスが組まれていくことが多くなります。

訪問診療

わかりやすく言うと、往診みたいなものです。
往診と何が違うかというと、往診は突発的な病状に対して、都度お医者さんが診察に来てくれること。
これに対して、訪問診療とは、定期的に計画的に訪問して診察をしてくれること、です。
つまり、往診は何もなければ診察に来てくれませんが、訪問診療は決められた週、決められた曜日、時間に定期的に診察に来てくれることを言います。

訪問診療の具体的な訪問の計画は、訪問に来てくださる医師が考えて決めてくれます。
訪問診療の頻度は、少なくとも月に一度以上と決められています。
末期がんの場合、例として、一週間から二週間に一度以上の頻度で来られ、その間は訪問看護の看護師さんがフォローすると言った具合になるでしょう。

そこで、訪問診療をお願いするお医者さんについてですが、
馴染みのお医者さんがいて、そちらで訪問診療をやっていればお願いすることもあるでしょう。
気心が知れていれば、それだけで安心できます。

そうでなければ、どこに依頼するのか。

訪問診療の医者を見つけるには
  • 退院時に病院の地域連携で紹介してもらう
  • ケアマネジャーに紹介してもらう
  • 自分で探す

病院の地域連携や担当してもらうケアマネジャーさんにお任せするのも一つです。
医療的な支援に強いケアマネジャーさんであれば、地域の訪問診療医や訪問看護にも詳しく適切なアドバイスをしてくれると思います。
それで良いと思ったら、ケアマネジャーさんがお医者さんに連絡をして担当をお願いしてもらえます。

しかし、ケアマネジャーも必ずしも医療的な支援に詳しいわけではないので、そこは自分で調べておくのもいいと思います。
今ならば、ネットで訪問診療を行なっている病院の情報は調べられます。自分にとって都合の良いと思われるところを選んで、ケアマネジャーにお願いしても良いと思います。


これまでで、私が見ていて良かったなと思う訪問診療のお医者さんですが、

私のおすすめする訪問診療のお医者さん
  • 病院を持っていない、訪問専門のお医者さん(訪問診療専門医)

です。

開業医として病院を営みながら、訪問診療をされているお医者さんもおられます。
おそらく、訪問診療のお医者さんといえばこのパターンが多いと思います。

ただ、当然ですが病院の診察時間の間は訪問診療に出られません。
必然的にタイムリーな訪問は難しいでしょう。

中には、複数のお医者さんを抱えておられ、自分は訪問診療に時間を多く取っておられるという場合もあります。
が、これはどちらかといえば少数に感じます。

そこで、訪問診療専門のお医者さんであれば、タイムリーな対応にも強いです。

私がお世話になった訪問診療専門医では、主治医の他に複数のお医者さんが交代で入っています。
急変時に主治医がいなくても代わりのお医者さんが駆けつけてくれるシステムです。
情報共有もしっかりされており、常にiPadを片手に電子カルテで情報共有されスムーズな診察を行なっている印象を受けました。

さらに良かったのは、いつも同じ看護師さんが同行されることが多く、お医者さんが代わってもフォローされる姿には安心感を抱いた覚えがあります。

訪問診療専門医はまだ多くはありません。ご自身の地域で見つからない可能性もあります。
それでも訪問診療を受けてくださるお医者さんはおられると思いますので、ケアマネジャーさんとよく相談してみてください。

訪問診療代の支払いは?


支払い方法はケースバイケースです。
月末に締めて、一月分まとめて請求される病院が多いように感じます。
請求を元にご家族などが病院の窓口に行って支払う、あるいは銀行引き落としがよく見られます。
訪問に来たお医者さんにその場で現金で支払う、なんてことはありません。

ここで注意!

ここで一つ注意事項です。
訪問診療は介護保険サービスではありません。
医療保険サービスです。
なので診察代は医療保険を使って支払うことになります。

この後に説明する、訪問薬局も医療保険サービスです。
ただ、ちょと混乱させるのは嫌なのですが、訪問看護は医療保険と介護保険の両方のサービスがあります。
これは病気の状態から医師の対応で変わったりします。こちらは後でケースを例えてお話ししますね。


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